帝産大鐘ダイカスト工業は、1969年(昭和44年)の創業以来、半世紀近くにわたり、アルミダイカスト製品の製造、販売をしてきました。その中で、ダイカスト製品を使用するお客様のさまざまな課題を解決してきました。
そこで本記事では、ダイカスト製品を使用する業界が抱えるさまざまな課題から、弊社の課題解決に向けたご提案まで解説します。
全業界に共通する課題とは
結論から申し上げると、アルミダイカスト製品の製造コストが大きいという問題です。なぜなら、アルミダイカストによって製作される製品は、ほとんどが大量生産商品だからです。
たとえば、1つの製品を少量作るだけであれば、アルミダイカスト製品でもそこまでコストはかかりません。しかし、アルミダイカスト製品使用して大量生産するとなると、金属のかたまりを彫り抜き、設計し、耐熱を考える必要があります。
つまり、多くの時間と人手がかかるため、それに比例して製造コストも大きくなってしまいます。そのため、1つのパーツを製作するだけでも、大量生産商品の場合はコストが大きくなってしまう課題があります。
▼弊社のダイカスト製品の製造事例はコチラからご覧いただけます。
帝産大鐘ダイカスト工業の製品で各業界が解決できる課題
帝産大鐘ダイカスト工業では、こうした製造コストの問題だけでなく、各業界のさまざまな課題を解決してきました。
ここでは、例として下記3つの業界で、弊社がどのようにお客様の課題を解決してきたのかをご説明します。
- 自動車メーカー
- 照明器具メーカー
- 農機具・漁業機械メーカー
業界①:自動車メーカー
1つ目は、自動車業界です。自動車業界は、弊社で一番お取引実績が多い業界になります。
お客様の課題
弊社が担当させていただいた自動車メーカー様では、下記のような課題がありました。
- 車体の軽量化
- 部品の小型化
- 燃費の向上
- 環境への配慮
特に、自動車メーカーでは、環境問題、安全問題に対応するために、車体の軽量化が一番の課題でした。
弊社の提案
弊社では、こういったお客様の課題を解決するために、アルミダイカスト鋳造品の「薄肉化」に取り組みました。なぜなら、鋳造品を薄肉化することで、車体の軽量化や部品の小型化が実現できると考えたためです。車体が軽量化し、そして部品が小型化すれば、燃費の向上や環境への配慮に繋げられます。
結果
試行錯誤を重ねた結果、弊社では、アルミダイカスト鋳造品の薄肉化に成功しました。具体的には、従来の厚さが2.5mmだったものを0.3mmまで薄くできています。これにより、お客様の課題であった下記4つの解決に繋がりました。
- 車体の軽量化
- 部品の小型化
- 燃費の向上
- 環境への配慮
業界②:照明器具メーカー
2つ目は、照明器具業界です。照明器具は、弊社で制作実績が多いダイカスト製品の1つです。
お客様の課題
照明器具メーカー様における課題は、配光に関してでした。配光とは、照明器具から出ている光が、どの方向にどれくらいの強さで発しているかを表すものです。配光は、照明器具の周りを囲む部品、器具に依存します。
そのため、お客様の求める配光になるように、ダイカスト製品を設計、製作する必要がありました。
弊社の提案
弊社では、器具効率、上方光束、下方光束、照明率、器具間隔、水平面照度、鉛直面照度などの空間の照明計画に必要な配光データを測定し、お客様の求める光に達するまで、設計変更と部品の修正を繰り返し、妥協のない器具設計を行いました。
結果
結果として、お客様に満足していただける配光の照明器具部品を製作できました。また、このときのノウハウは、現在の自動車や自動二輪車の照明器具の製作にも繋がっています。
▼弊社のダイカスト製品の製造事例はコチラからご覧いただけます。
業界③:農機具・漁業機械メーカー
3つ目は、農耕具・漁業機械業界です。農耕具・漁業機械業界も弊社で制作実績が多いダイカスト製品の1つです。
お客様の課題
農耕具・漁業機械メーカー様における課題は、下記のように、自動車業界における課題と非常に近いものでした。
- 車体の軽量化
- 部品の小型化
- 燃費の向上
- 環境への配慮
弊社の提案
弊社では、これまでに自動車業界での実績とノウハウがあったため、それを活かし、部品の小型化、軽量化をご提案しました。また、農耕具・漁業機械に取り付ける照明器具の設計、製作も弊社で担当させていただきたい旨をお伝えしました。
結果
結果として、農耕具・漁業機械で使用されていた大型部品の薄肉化、軽量化に成功しました。また、量産化を視野に入れた農業機械部品の生産にも成功しています。
まとめ
本記事では、ダイカスト製品を使用する業界が抱える課題と、帝産大鐘ダイカスト工業が課題解決に向け製作した製品について解説しました。帝産大鐘ダイカスト工業では、お客様の課題を解決するための確かな技術と経験がございます。
現状の課題にお困りの際は、ぜひ、一度帝産大鐘ダイカスト工業までご相談ください。
▼この記事の内容をこちらの動画でも解説しています。