3S活動という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
3S活動は、「整理(Seiri)」「整頓(Seiton)」「「清掃(Seisou)」の頭文字である「3つのS」をとった言葉で、「サンエス」と呼ばれています。
当社では、良質なダイカスト製品をお客様にお届けするための品質指針として、「1)お互いを尊重し、コミュニケーションを大切にすること」、「2)付加価値のあるダイカスト製品を鋳造、加工一貫し、提供する」目標を掲げています。
3S活動は、その目標達成のための重点施策の1つで、「一人ひとりの意識改革」を目指し、各部署の責任者による3Sの定着を大きく推進。
本記事では、当社の3S活動と取り組みについてご紹介します。
3S活動とは
「整理(Seiri)」「整頓(Seiton)」「「清掃(Seisou)」を表す3S活動は、会社・企業などの職場や組織、スポーツなどのチームで取り入れられています。
3S活動を取り入れる目的は「環境を整備」し、「個々とチームのパフォーマンスを上げる」こと。
また、チーム内のコミュニケーションやルールの共通理解、ルールを守るための工夫や仕組みなど、組織づくりに多くの利点があります。
3S活動の基本は、「整理→整頓→清掃」の順序と社員の共通理解。
以下、詳しくみていきましょう!
整理
要るモノと、要らないモノを分類し、要らないものを捨てること。
整頓
要るモノを、誰にでも、すぐに取り出せるようにすること。
清潔
ゴミや汚れがないピカピカな状態を維持すること。
実にシンプルではありますが、職場における「基礎・基本」としての極めて重要な土台となる実践です。
企業の規模に関わらず、3S活動をチーム全体で共有・徹底的に実施することで、成果を上げることが期待されます。
手順としては、まず「整理」を行い、モノを分別し・不要なモノを徹底的に処分。
整理で要らないモノがなくなったら、次に「整頓」。
モノを素早く楽に、より効率的に使えるように配置・収納します。
最後に「清掃」で、整理整頓ができている状態を持続的に維持できるように基準やルールを決めて個人とチーム(社員)で実践していきます。
ゴールは、3Sがしっかり維持できる仕組みをつくり、全体で「習慣的に、無意識に」守れる状態。
また、3Sを通じて「以下の3点を達成する」という目的意識と知識・理解がなによりも重要です。
- ケガや労災事故のない「安全な職場」
- 時間やお金、作業にムダのない「効率的な職場」
- 心身ともにストレスのない「快適な職場」
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3S活動のメリット
前述した通り、3S活動を定着させるためには、ただ整理・整頓・清掃を行っていくだけではなく、チームで話し合って「ルールを決めること」と「ルールを守ること」が必要になります。
また、重要なポイントとして、「やらされている」のではなく、これらをチームメンバーが「主体的に進めていく」ということが必須です。
- 「整理」では、不要なモノを増やさないためのルールを決める。
- 「整頓」では、作業を効率よく行うためのルールを決める。
- 「清掃」では、会社を綺麗に維持するためのルールを決める。
その結果、3S活動を徹底することで、会社や業務の中にあるムダをなくし、「生産性の高い職場環境」に変えていくことができます。
具体的には、1)商品・製品やサービスの品質を高める、2)納期を早める、3)コストを下げる、といったパフォーマンスの向上に大きく寄与します。
3S活動で得られる効果
次に、3S活動で個々の社員が伸ばすことのできる「チカラ」についてみていきましょう。
効果①:自主性
トップダウンではなく、ボトムアップ形式で自分たちのチームのルールや、ルールを守るための仕組みを検討していくためには、チームでの話し合い、「試行錯誤と改善」を繰り返していく必要があります。
このプロセスを繰り返す中で、「どうすれば現状がもっとよくなるのか?」「そのためには何が必要か?」「自分はどのように動けばよいのか?」「自分には一体何ができるのか?」といったことを深く考え、自らが自主的・主体的に行動していくことが求められます。
すなわち、3S活動を通して、社員たちに自然と問題解決のための思考サイクルが生まれ、上からの指示を待ち、受け身だった社員が「自ら考えて動くことができる人材」へと変わります。
効果②:気づく力が身に付く
上記に記した「現状の改善」達成するためには、「どこが問題なのか?」という意識をもち、現場を観察。
目標と現状のギャップである「課題」を発見するチカラが必要になります。
「なぜ、目標と現状のギャップが生まれるのか?」「なぜ、うまくいかないのか?」「なぜ、それが必要なのか?」など、客観的に現状を分析。
現状に疑問をもち、「なぜ?」を繰り返していくことで、これまで気づかなかったことに気がつくことのできる人材へと成長します。
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効果③:PDCAが身に付く
主体性と課題発見力が高まると、次の段階は「改善のための話し合いと行動」です。
さらに、それらの行動や実践を再び評価し、次の改善に向けて計画していくことになります。
3S活動によって、このプロセスを定期的に行うことで、個々が自然にPDCAサイクルを体得することができます。
効果④:結果、品質を高められる
社員の一人ひとりが上述した「チカラ」を高めることにより、仕事環境の改善が図られるだけでなく、個々が高い意識をもち、仕事に取り組むことができます。
その結果、個々と当社全体のパフォーマンスが相乗効果で向上。
「より高品質」を目指す当社の目標に対して、社員が一丸となって尽力することのできる環境がつくられます。
ボトムアップによる3Sによって、社員は成功体験を獲得。
社員のモチベーションをさらに高めることのできるサイクルが生まれることも、高品質に寄与しています。
まとめ
当社では、上記のような取り組みと職場環境の下、高い品質の生産を実現しています。
本記事では、我が社の品質の高さの裏側をお伝えしたくご紹介させていただきました。
お客様にも伝われば大変うれしく思います。
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